エスミさんの科学実験で、虹色万華鏡を作りました


エスミさんに、月1回、「科学実験」の授業をしていただくことになりました。エスミさんは、長年、高校で理科を教えて来られた方ですが、「北摂からガリレオを!」を合い言葉に科学実験を通して、科学の楽しさと科学の力強さを子どもたちに伝えていくことをライフワークとしておられます。
第1回目は「虹色万華鏡を作ろう」です。
教室を暗くして、電球をつけ、虹シート(回折格子)を通して光を見てみると・・・
虹色万華鏡
こんなきれいな虹の光が見えました!
「うわ~、きれい!!」「すごい!」と子どもたちは大興奮。
「何色が見えた?」
「赤!」「水色!」「紫~!」
虹は、赤、だいだい、黄色、緑、青、藍色、紫の順に並んでいて
「あ・だ・き・み・あ・あ・む」と覚えるそうです。
さらに、黄色のセロハンを通して見てみたり、
緑の下敷きを通して見てみると・・・
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不思議なことに、黄色のセロハンを通すと、青色、藍色、紫が消えた!
緑の下敷きを通すと、赤が消え、だいだい色もちょっとになった!
これは、色のセロハンがその光を吸収したからだそうです。
見えた色をシートに色鉛筆で塗っていきました。
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それにしても、なぜ光はこの色の順番に並んでいるのか?
実は、光は波になっていて、波長に長さがある。
そのことを目で見える形にして、見せてくださいました。
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赤い波はゆっくりした波なので、波長が長く
青い波は早い波なので、波長が短い。
波長が長いと、その波が作るエネルギーが弱く、
波長が短いと、その波が作るエネルギーが強い。
7色の虹の光(スペクトル)は「可視光線」と呼ばれ、それより波長が長いものに「赤外線」「電波」があり
それより波長が長いものに「紫外線」や「X線」、「ガンマ線(放射線)」がある。
波長が短かければ短いほど、エネルギーが強いため、人体に与えるダメージが大きくなるそうです。
だから紫外線にあたると日焼けし、放射線をあてるとガン細胞をなくすことができる。
なるほど~!
4年生の男の子が
「人間が放射能あびたら、なんでガンになるかわからなかったけど、今日わかったー」
とつぶやいていました。
そして、後半はお楽しみ、虹色万華鏡の製作です。
紙コップに虹シートを貼って作りました。
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さっそく窓の外の光を通して覗いてみると・・・
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こんなにキレイ!
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穴をたくさんあけた子のは、こんな感じに。
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子どもたちはそれぞれ、どんな風に穴をあけたらもっときれいに見えるか
目を輝かせながら夢中になって取り組んでいました。
この授業をとらなかった子もやってきて、
「見せて見せて!」
「わあ!すごい!きれいやなあ~」
と口々に驚きの声をあげていました。
万華鏡も、子どもたちも、キラキラ輝いて見えました。
(A.M)