アニマルズ、今回の公演とこれから


今回の上演は、まさにこの1年間のアニマルズの集大成と呼べるものでした。
いくつもの素晴らしい点がありました。
・完全なオリジナルであったこと。
・「大切なのは話し合いができる友だちがいるっていうこと」というメッセージが込められた作品であったこと。「みんな仲良く」だけでない「話し合いができる」ことに価値があることを子どもたちはちゃんと知っているのだと嬉しくなりました。
・オリキャラを作った女の子の世界をみんなで共有したこと。
・一度たりともスタッフの助けを求めなかったこと。完全にスタッフはノータッチでした。
・全員がアニマルズの一員として協力しあっていたこと。
・公演を決めたのが3学期だったので、劇の練習はたったの3回しかできなかったにもかかわらず、まとまりのあるお芝居にできていたこと。
・初めてスポットライトを使ったこと。ホールの2階から照明係がライトを当てていました。ライトを使うことで、見違えるほど本格的な舞台になりました。
・普段は人前で話すのが苦手な子どももいたのですが、自分から役者になること選び、堂々とセリフを言っていました。その姿に思わず涙がでました。
・紙吹雪を撒くなど、演出に工夫をこらしていました。
・逆に、なるべく小道具を使わないようにして、そこにあるかのように表現していました。お芝居のレベルが上がった証拠です。
・最後に全員が出てきてお辞儀をするところに、すごく力が入っているのを感じました。本格的なカーテンコールでした。みんな誇らしげな表情を見せてくれました。
・何より、アニマルズという劇団そのものが、子どもたちのやりたい!という気持ちから生まれ出たということ。授業時間でもない自由な放課後の時間にみんなで集まって話し合い、計画をたて、作品を作り上げて発表し、振り返って次に生かす。そうやってどんどんレベルを上げてきたのです。リーダー(団長)がとても熱心で、自身も学校外の劇団に所属して芝居を学び、またあちこちで芝居を鑑賞して何かヒントになるものを見つけてはアニマルズに取り入れてきました。芝居の練習だけでなく、全員が集まれるように時間の調整をしたり、みんなが参加できるようにひとりひとりの声をよく聞いてみんなをまとめていました。
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正直なところ、このアニマルズは今の6年生の力によるところが大きく、
6年生が卒業したら誰もやる人がいなくなるのではないかと思っていました。
団長の6年生の女の子は、自分たちが卒業したらアニマルズがなくなってしまうかもしれないと、
そのことをずっと心配していたようです。
ところが!アニマルズを引き継ぐという男の子が現れました!
カーテンコールが終わってから、今の団長の挨拶と新しい団長の紹介がありました。
新しいアニマルズのこれからの成長を、どうかみなさんも暖かい目で見守っていてくださいね。(A.M)