市議会を傍聴しました


       
選択プログラム「科学・社会」では、3学期、「市民の権利」について学習して
います。
まずは、日本国憲法の3原則を学び、その中の「国民主権」を実現するためには、
「基本的人権」の中でも、特に「政治に参加する権利」の行使が重要であること
を確認しました。
  
「政治に参加する権利」の行使といえば、誰もがまず第一に選挙の投票を思い浮
かべるけれど、4年に一回しか権利を行使できないわけじゃない、「傍聴の権利」
も「請願の権利」もあるよね、
というわけで、3月8日、箕面市議会文教常任委員会を傍聴に行きました。  
  
高学年の子どもたち7人、スタッフ1人の総勢8人で、午前10時の開始5分前
ぐらいに会議場に入った時には、文教委員の議員さんたち、その質問に答えるた
め集まった行政担当の皆さん、そして市長さん、全員勢揃いしていて、場内は静
まりかえっています。
その中を席に着く子どもたちから緊張感が伝わってきました。
傍聴席の机の上には、厚さが20センチほどもある議案書のファイルが5人分置
かれていましたが、後から来る傍聴者に配慮して、6年生3人だけが、議案書を
読める、机に面した席に座ることにしました。
  
法改正に伴う条例改正の承認など、難しい話が続いた後、お目当ての、小野原西
地区公共施設建設案関係の審議に進んだ時には、子どもたちの背筋がすうっと伸
びるようでした。
当初は予定されていなかった図書館が、地元自治会との話し合いを通じて設計の
中に入り、しかも、場所が2階から1階に変更されたことなど、市民の政治参加
の見本ともいえる話が聴けたことはとてもラッキーでした。
  
学校への帰途、図書館建設が話題になった時、子どもたちが公共施設の総面積、
駐車可能な車の台数、図書館の予定蔵書数など、数字をきっちり覚えているのに
感心しました。
「メモをとってね」と言ったのをしっかり実践してくれたようです。
「○○頁をご覧ください」との行政担当者の言葉に従い、そのつど議案書の頁を
開いてみた6年生たちは、数字羅列の難解さに当惑したようですが、議案書を読
もうとする姿勢だけでも立派なもの。
今後に繋がる、約1時間50分の傍聴体験となりました。