こどもの森憲法をつくろう


テーマでは、平和と憲法について学んでいます。
 第二次世界大戦でどういうことがあったのか、大日本帝国憲法と日本国憲法の違いなどを学習し、みんなが充実した学校生活をおくるために、どういう憲法が必要だと思うか、低学年と高学年に分かれて話し合っています。
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 低学年には、難しいテーマかな~と思っていましたが、実際に取り組んでみると、全くそんなことはありません。
自分の目線から、疑問に思っていること、平和についての考えなど、次から次へと飛び出し、とても濃い話し合いになっています。
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 自分の経験したつらかった過去を一人の子が話し出すと、「うちも、同じようなことがあった」「ぼくだって!」と何人かが、自分の経験を話し出しました。
 みんなが、そんなつらい経験をしなくてもすむような憲法にしよう!ということになりました。
 話し合っていくうちに、「けんかをしない」という意見がでてきました。
 このテーマ学習では、平和とは何かを子どもたちに投げかけてきました。
 対立がないことが、平和なのではない。
 対立は、いつでも、だれとでも起こりうること。
 そこからどうしていくのか? それが大切。
 
 高学年の子どもたちは、そのことをよくわかっていますが、低学年の子どもたちには、難しいのかな~と思っていたところ…
 小3の女の子が、「けんかってさあ、けんかをしないってことが大切なんじゃなくて、けんかをした後で気が付くってことが大切なんじゃない? けんかは、いつでも起きるし、けんかにならないようにしようって、がまんしたり、おかしいと思うことをおかしいと言えないことは、もっとよくないと思う」と言い出しました。
 「そうや、そうや。」とうなづく子どもたち。
「気が付くってさあ、何に気が付いたらいいの?」
「それは…、自分の心。どこが悪かったのかとか。後は、相手の気持ち。」
 すごいことを言うなあ~と、とても感心しました。
 ダライ・ラマのことばに、「平和とは、対立を話し合いで解決することである」というのがあるそうですが、その言葉に通じる重みのある言葉だなあと思いました。
 対立やけんかの後に生み出されるものの素晴らしさ、大切さを知っている子どもたち。
 とても、とても頼もしく感じます。(M.F)