絵本「パパの柿の木」〜あたりまえの日常の大切さを知る〜


「パパの柿の木」という絵本があります。

 

その絵本は、34年前に起きた日航機事故の遺族の方が描かれたものです。

今回、その絵本の作者である谷口真知子さんと、

絵本を歌にしたシンガーソングライターの北川たつやさんのおふたりにお越しいただき、

お話と歌を聴かせていただきました。

 

はじめに、谷口さんのことを取り上げたテレビの動画を見せていただきました。
飛行機が墜落した御巣鷹山に、谷口さんは毎年登って、亡くなられた夫さんに会いに行かれています。
動画ではその様子や、同じように夫を亡くされた方が絵本を読んで慰められたことなどが報じられていました。

そして、谷口さんから絵本「パパの柿の木」の読み聞かせをしていただきました。

 

じっと耳を傾ける子どもたち。

 

谷口さんは、

いつものように朝「いってらっしゃい」と送り出した人が、二度と帰ってこないこともある。

だから、今こうして会えることはあたりまえじゃないことを知ってほしいと思います。

とおっしゃっていました。

 

絵本の原画も、特別に持って来ていただきました。

   

 

後半は、北川たつやさんの歌です。

 

北川さんは、2年前に谷口さんと出会われて、このすてきな絵本の歌をつくることになりました。

谷口さんの夫さんが亡くなった時の空の色が茜色に染まっていたことから、

このタイトルになったそうです。

 

心を震わせるメロディと、絵本の情景を思わせる心に迫る歌詞。

「茜空」を聴いた子どもたちの中には、涙があふれてとまらない人が何人かいました。

 

その後は北川さんが、子どもたちの大好きな曲「パプリカ」や、

箕面のゆるキャラの歌「たきのみちゆずるダンス」を披露してくださり、

子どもたちも一緒になって踊ったり歌ったりと、楽しいひと時をすごしました。

 

谷口真知子さん、北川たつやさん、どうもありがとうございました。

(A.M)