「高学年は修学旅行に行くのに、低学年も何かしたい!」
8年ほど前にこんな話がこどもたちから出てから、毎年12月に、低学年はお泊まり会をするようになりました。
そして今年は、「1学期にもお泊まり会したい。年に2回したい」という声があり、話し合いを経てそれを実現させてしまったこどもたち。
さて夏休みが明け、2学期最初のスクールワークの時間。
「2学期はお泊まり会、どうしますか?」の司会の声に、
「2学期はもういいかな…」
「準備大変やったし」
「やっぱり夜、寂しかったしなあ」
「えー、やりたい」
「楽しかったから12月もみんなでやりたい」
と、こんな感じで意見がぱっくり分かれました。
『ほうほう、そんな感じなのね』と思い、どうなっていくのかな~?と、話し合いの行く末を見守っていました。
それぞれ理由を言っていったり、質問し合ったりするみんな。
が、「もう無理やん。どうやって決めたらいいん!」と、行き詰まりムード。
『あらあら。』
と、ここでスタッフからひと言。
「今、意見が分かれてるやんね。それぞれ理由も聞いたんやんね?
じゃあ、どうする?っていうことを、みんなで考えてみて、
「これだったらまあいいよ?」ってお互いが思えるような案を、いくつか出してみたらどうやろう?
例えばさあ…
それを聞いていたこどもたちは、
日帰り案や、みんなちゃんと話を聞いて協力する案など、考えれるだけ考えてみましたが、ここで時間切れ。
*****
その後祝日を2週挟み、時間が空いてからの話し合いの続きにて。
司会:「前回話し合ったことを思い出すと、~~~~でした。
「じゃあ、お泊まり会したくない人はいますか?」→誰も手が挙がらず。
「お泊まり会したい人はいますか?」→何人か、手が挙がる。
「どっちでもいいよ、という人はいますか?」→何人か、手が挙がる。
司会:「え、これ、お泊まり会する、で、いいんじゃね?」
みんな:「わはは!ほんまやん!」
そんなこんなで、お泊まり会実施!と、なりかけたのですが…
「やっぱりちょっと嫌やな」という子がひとり。
どうやら、ゲームがしたいらしく、お泊まり会をするとゲームができないから、ぼくはお泊まり会行かない、と。
それを聞いた何人かが、
「じゃあ、こうしたらどう?」
「なんでこの案じゃだめなん?」「どうしたい?」
「みんなでのお泊まり会やから、○○くんにも来てほしいねん」
「そう、みんなでやりたい」
なんて声がちらほら。
みんなの想いも聞いて、でも自分の気持ちもあるし…というので、その子の中にも葛藤があったと思いますが、
結局、日帰りで参加する、ということに落ち着きました。
(…当日になってみれば、その子も「やっぱり泊まるー!」ってなるかも?笑、なーんて、スタッフの心の声)
こうやって、ひとりのために、みんながどうこう考えている姿がすごいな~と思って見ていました。
さて、12月にやると決まれば、プランを立てていかなくちゃ。
スタッフに言われる前に、「じゃあ実行委員やりたい人誰?あ、3年生は入ってな!」と、司会の子。
さすが。
1学期に一度やったことを活かして、より楽しいお泊まり会を作っていってほしいなと、スタッフも見守っていきます。
(M.F)