最強のシャボン玉をつくろう!


高学年のサイエンスでシャボン玉の配合検討(レシピづくり)をしました。1学期に雨で流れてしまったプログラムです。

材料は、台所用中性洗剤、PVAの洗濯のり水、砂糖水、はちみつ水を使いました。

くじ引きでチーム決めをしたあと、チームごとに記録係を決め、作戦会議をしてもらいました。

どんなシャボン玉をそのチームの「最強」とするのか、どういう順番で試したいか、という2つのテーマで話し、そのあと、シャボン玉配合検討に入りました。

初めの内は試すことに夢中になって、配合を記入するのを忘れるチームが続出しましたが、しばらくすると、書くことの意味を感じたのか、記入できるようになりました。

どういう配合が最適なのかスタッフも知りません。出された材料の制約の中で、それぞれのチームで、どのように考えて試し、目標に近付いていくのかを体験する機会になったのではないかと思います。

あまり話し合いがうまくいかないチームや、「正解はなに?」とスタッフに聞いてくる人や、うまくいかない配合が続くのに嫌気がさした様子の人もありました。サイエンスのプログラムでは、簡単にはうまくいかないけれど、ちょっとずつでも目標に向かって進歩していく、その過程のモヤモヤとワクワクを体験してほしいと考えています。

配合検討が終わった後の振り返りで、グループごとに目標に対してどれぐらい満足した配合ができたかを点数にしてもらいました。一番低いチームで50~85点、一番高いチームで99点でした。満足度が低いチームの方が目標に対して厳しくチェックしているのかもしれません。伸びしろに期待したいですね。満足度の高いチームは、話し合いがうまくいき、その結果、配合検討もスムーズに進んでいるように見受けられました。

たかがシャボン玉、されどシャボン玉。自分たちで配合を見いだすのは、大人でも簡単ではないかもしれませんね。(NY)