1学期のテーマは「宇宙」☆
普段、親子や子ども向けに仮説実験授業をされている、
ブレインアカデミーの山本タクシさんと金政桂子さんにお越し頂き、
宇宙のお話をしていただきました。
山本さんは、みんなに聞きました。
「みんな地球をこの目で見たことある?」
何人か手を挙げました。
「地面は地球の一部だから、見ている」
「自分の友達が世界を一周している!」
様々な意見が飛び交います。
地球に焦点を当てて考え、宇宙のお話が始まりました。
◎宇宙の大きさについて
山本さんは、3つの「もしも」を問いかけてくれました。
1つ目は、「もしも地球を一回り歩いたら、どのくらいかかるのか?」
「もしも」と問いかけることで、自分事として考え始めます。
色んな予想が生まれる中、答えは、3年でした。
このように、「歩く」という感覚と「地球」がつながり、体感的に学んでいる感覚になります。
2つ目は、「もしも地球から月まで歩いたら、どのくらいかかるのか?」
答えは、30年。
「みんなが今から月まで行って帰ると70歳になっちゃうね」山本さんは言います。
月までは人の一生の間に行けそうな距離だということがわかりました。
実際に地球と月の模型を使って、この大きさの地球と月だとこれぐらい離れているんだよ、と見せてくださいました。
3つ目は、「もしも地球から太陽まで歩いたら、どのくらいかかるのか?」
答えは、1万5千年でした。
予想外の答えでみんな唖然としていました。地球や月とは、比べられないほどの距離だったからです。
私たちの「歩く」では、たどり着けないところに太陽があることを、感覚を通して学びました。
そこから、宇宙の全体を動画で教えてくれました。
日本から地球全体に
地球全体から太陽系に
太陽系から銀河に
銀河から銀河団に
山本さんは言います。
「私たちの地球は、銀河の端っこにあるんだよ。田舎にあるんだね」
子どもの感覚に、すっと入るような言葉で伝えてくれます。
宇宙というイメージしにくい世界を、動画を通して視覚的に教えてくださいました。
◎宇宙のものさし
「この世界で一番速いのは、何か知っている?」
山本さんは問いかけます。
「光!!!!」
元気よく答えます。
山本さんは、加えて説明して下さりました。
光は、地球一周を約0.1秒で回ること
光は、月まで約1秒で届くこと
光は、太陽まで約8分で届くこと
私たちの足では、何十年とかかる距離を、あっという間に届くことを知ります。
私たちの感覚と「光」がつながり始めます。
「光ってすごく速いんだね」ぼそっと呟いている子もいました。
山本さんは、最後にメッセージを残しました。
「137億光年先は、何があるか分かりません。これからも私たちは、自分の住んでいる場所を探究し続けていきます」
山本さんもみんなも共に学び続けていく力強いメッセージを頂きました。
最後は、質問タイムです。
時間になるまで、一人ずつ丁寧に答えてくださいました。
「星には全部名前があるのか」
「宇宙は大きくなり続けているのか」
「等星はどこまであるのか」
「動画の黒い部分は、観測できていないところなのか」…
ワクワクする宇宙の話に、質問が止まりません♪
(K.K)