Ⅿanabee共育プログラム第2回目は小学部高学年のみんなと「こどば共同」の授業、「詩をつくろう!」に取組みました。
Ⅿanabeeの目標である「自己肯定感」「自己決定」「対話」「ESⅮ」を実現した「ことば共同」プログラムを小学生高学年向きに作成します。
まずはプログラムの内容決定までの経緯をお伝えします。
Ⅿanabeeメンバーの3人での話し合いで、次のような意見がでました。
「詩をつくりたいですね」
「気持ちを言葉にできるのは武器になるということを学んでほしいです」
「『ぼくのにせものをつくるには』」を読んで自分ってどんな人?と考えてほしい」
3人のアイデアを合わせ話し合いを進めると
「谷川俊太郎さんの『生きるということ』をアレンジする」
「自分自身を見つめる内容の詩をつくってみる」
「詩の一部を穴埋めにするひな型を作って各自の言葉を入れていく形をとる」
と、とってもスムースに決まりました。
具体的には
「ぼく/わたしということ」をひとり一人、自分自身を表す詩の1連ずつ作成。
「生きるということ」をグループで1連を作成。
それらの連を繋げて1つの作品をすると決定!
Ⅿanabeeメンバーも同様に自分を表現する1連を同じひな型で作成し、当日子どもたちの前で発表します。
プログラム実施当日は9:00に集合し、子どもたちに配布する資料作りやグループ分けのくじ(フルーツ味の飴玉で!)の用意、時間配分とシミュレーションをしました。
どうなるか蓋を開けてみないとわからないね~、でも上手くいくんじゃない??なんて話しながら。
10:10 さあ、プログラムスタートです!。
進行役の人が元気な声で子どもたちに取組んでもらう内容を説明します。
つづいて、Ⅿanabeeメンバーの詩の読み上げ。
子どもたち、よく耳を傾けてくれています。
10:15 子たちのグループ分け。遅れてきた子への飴を気遣う子どもの様子も。
5種類のフルーツ味の飴玉をくじにして4人×4グループ、3人×1グループができあがりました。
さっそく、詩の作成にかかってもらいます。
「え~、なんだろう?」「ちょっとちがうかなあ?」
言葉選びに迷ったり、すすんでお友達に自分はどんな人か?と聞いたりする様子が見られます。
10分経過することには、半分以上の子どもたちが出来上がってきました。
一人称の「ぼく」を「オレ」に書き換える子もいてⅯanabeeメンバーまでもが楽しくなってきます。
さあ、そろそろグループの「生きるということ」の作詩にかかってもらいましょう。
グループ内での話し合いも盛り上がりのピークを迎えてます。
「ちょっと文が短くない?」「みんなの共通点って何?」といった声が挙がっています。
率直かつ哲学的な言葉がスラスラとでてきます。
簡潔ながら深いテーマです。
本当は時間を気にせずにじっくり取り組んでもらえたら・・・と惜しい気持ちを感じながら「~分までにお願いね」と伝えてまとめる方向へ向かいます。
12:40分、みんな完成した様子。
発表開始です。
1グループの発表が終わると、つづいて2グループ目とすすみ、あっという間に発表がおわりました。
満足そうな子、照れくさそうな子、まだ思考中といった感じの子、様々な表情を見て取れました。
苦手なことも自分の特徴として捉え、堂々と表現していた子からは私たちも心動かされます。
誰かの発表中はみんな静かに聞き入っています。
たった50分のプログラムでしたが、内面を見つめたり、友達のことを知ったり、生きるってどういうこと?と考える種まきができたのではないでしょうか。
最後にメンバーでも振り返りで挙がったこと。
・ユニークな内容がも多いので、もっと自己表現プログラムを実施してみたくなった・
・1年後に同じプログラムをしたら内容の変化が面白いかも。
・誰も他の子の作品を茶化したり笑ったりする子がいなかったね。
・「生きているということ」を「今、このグループでいることを表現しよう」と意見を出し合っているのがすごかった。
・グループ分けのくじを飴玉をつかったのが子どもたちの気持ちを盛り上げてた。
・時間の制限があるので、1グループ内の発表順をあらかじめプリントに記入しておいてよかった。
プログラム作成の話し合い中からⅯanabeeメンバー自身も、自己肯定感、自己決定、対話、ESⅮを実施できたのではという自負もありました。
しかしそれ以上に子どもたちが、当たり前にように、特別な意識することなく、Ⅿanabeeの4要素が行動の中に見られていたことに私たちは感動しました。
子ども達のおかげでⅯanabeeメンバーも充実した気持ちのままプログラムを終えることができました。
Ⅿanabeeで出会えたみなさんと箕面こどもの森学園のこども達に感謝、感謝です。
ありがとうございました。(S.A)