パートナーシップUP 実践編~こどもの森のハッピーアドバイス~


11月14日(水)、2学期3回目の子育てカフェを開催しました。

今年度の子育てカフェは「こどもの森のエッセンス」がテーマ。

自己肯定感、主体性、協働する力、創造力の4つの力を育むために、

おとなはどう関わればいいのかを学んでいます。

 

今回は「パートナーシップUP実践編」ということで、4つの力のうちの「協働する力」を掘り下げていきました。

 

こどもの森は

「自分を大切に、人を大切に」

を最も大切にしています。

それがすべてのコミュニケーションの基本だからです。

 

そして、その根底にあるのは「尊重・対等」というあり方です。

そのあり方が、学校全体に空気として存在しています。

 

そんなことをはじめにお伝えし、今回のテーマとなる「パートナーシップ」を高めるための3つのコツをお伝えしていきました。

 

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1.人間関係は「自分を大切にする」から始まる

 

自分が満たされて初めて、本当の意味で人を大切にできるのです。

まずは自分。

昨年、子どもたちが「平和」について学んだときに作った「平和のレシピ」という絵本をご紹介しました。

そこには、当時5年生の女の子が書いた、こんなページがあります。

「自分のことを大切にすれば心があったかくなる。

そして人にもそのあったかい心をわけたら、

それが広がっていく。」

 

毎年4月の初めに、低学年のクラスでは「自分を大切に、人を大切に」のワークショップをします。

自分も人も大切にするための具体的な行動を考え、それを日ごろから意識して暮らしていくことに取り組んでいます。

 

参加者のみなさんにも同じワークをしていただきました。

 

2.違いを認めることが、パートナーシップの第1歩

 

人は、一人として同じ人はいません。

考え方、感じ方…100人いれば100通り。

ですから、自分がそう思うからと言って、相手も同じとは限らないのです。

「わたしはこう思う。あなたはそう思うのね」

という言い方を、こどもの森ではよくしています。

それは、自分が正しくてあなたは間違っている、という「正しさ」ベースではなく、

自分と相手は違う考え方をしている、という「違い」ベースの言い方なのです。

 

相手を尊重し、対等でいるというあり方が根底にあるからそうなるのです。

 

低学年の子どもたちが考えた「人を大切にする」の具体的行動はこんな感じです。

同じワークを参加者のみなさんにやっていただきました。

 

 

3.その「事実」、決めつけではありませんか?

 

実は人間は「自分」というフィルターを通して世界を見ています。

そのフィルターには、

思いグセ、偏見、常識、価値観、記憶のあいまいさ

といった要素があって、

そんなフィルターを通しているため、物事をありのままに見るのが難しいのです。

わたしから見た「事実」と、あなたから見た「事実」が存在しているだけで、

100人いたら100通りの「事実」が存在することになります。

 

コミュニケーションの基本は相手を理解すること。

そのためには、相手に向けた指を自分に向けてみて、自分はどうだったかに焦点をあてること。

そして相手と同じ方向を向くことにより、同じ景色を見て、相手の「事実」を理解しようとすることが大切なのです。

こどもの森では、子ども同士のトラブルの時や、

スタッフが子どもにどう関わっていくかを考える時にも、

できる限り物事を俯瞰して見るようにしています。

 

それが他者への理解につながるからなのです。

 

「7つの習慣」という本に書かれているように、

人は「(相手を)理解してから(相手に)理解される」のです。

 

 

最後は輪になって、お一人おひとりの気づきや感想をシェアしあいました。

 

気づきや感想の一部をご紹介します。

・他人のことは受け入れられても、こと家族となると難しい自分がいることを感じた。

・相手の長所を見つける名人になりたい。

・トラブルがあったとき、まず「自分を大切にできているか、相手を大切にできているか」を見ようと思った。

・トラブルがあった時、なんとかうまく収めようとする自分がいた。わからないことをわからないと言うとか、相手の立場を理解しようとすることをやっていきたい。

 

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次回は12月12日(水)10時より、

「あなたの人生創造プロジェクト」です。

詳細はこちら

 

(A.M)