学び場コーディネーターManabeeプログラム’18の4回目”ESD”(合宿2日目)


昨年から始まった、「学び場コーディネーター Manabee(マナビー)プログラム」。

こどもの森の学び方、スタッフとしてのあり方などを4日間で4つのテーマ(自己肯定感、自己決定、対話、ESD)について学んでいただき、後半は実際にこどもの森で1コマの学習を担当していただく、共育プログラム作りをしていただきます。

そんな、理論と実践両方を学んでいただけるプログラムです。

今回より、昨年の参加者の方のフォローアップを兼ねて、数名の方に講座のファシリテーターとして参加していただいています。

4回目(合宿2日目)の様子を、昨年の参加者のかずきさんが書いてくださいました!

以下、かずきさんの報告です。(J.S.)

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2018年度Manabeeプログラムの合宿2日目、8月19日(日)の第4回テーマは「学びと世界をつなぐ~ESD~」です。

前夜の「対話」が盛り上がりすぎて、眠い目をこすりながらの参加者も多数いる中、朝7時30分には全員揃い、各グループにわかれて、朝食兼「ハッピータイム」からスタート。前日から対話を重ねた参加者のみなさんの顔は穏やかで、温かい雰囲気につつまれた朝でした。

 

そんな雰囲気の中、みほさんから「ESD」について。

「ESD」とは、「持続可能なミライを創るための教育」のこと。なかなか難しそうです。みほさんの話は、単にその解説ではなく、やさしい語り口で、参加者ひとり一人に問いかけてきます。

 

「私たちは、どんな未来を望んでいるんだろう?」「子どもたちにどんな人になってもらいたいだろう?」「学びとはどうあればよいのか?」「人は何のために学ぶのか?」「人はどうあれば、幸せなのか?」

 

ESDの本質は、個人の意識・行動の変容が社会の変容につながる、つまり、どれだけ社会課題と言われるものを「自分事」にできるか、これらの問いは、ただ一つの「正解」があるわけではなく、参加者ひとり一人がが変化することによって、自分の身近なところから少しづつ変化させていけるか、「自分起点」でどう取り組むかを問いかけているのだと思います。

 

続いて、さのっちから「自分起点」で考えるために、こどもの森学園で取り組まれている人のこと、社会のこと、地球のことを考える時間「ワールドオリエンテーション」、みんなのことはみんなで決める「行事」、決めるためには様々な意見の対立がでてくる中、話しあいによって解決をはかる「全校集会」が紹介され、こういった活動が学園では繰り返し行われ、子どもたちがその考えを体にしみこませていることを理解することができました。参加者のみなさんにとっては、ESDがより具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。

 

講義の後は、休憩をはさんで、昨日に続いて、各グループでのワークショップづくり。今日のテーマは、食(経済・消費)をテーマに、このテーマの内容をESD的に学ぶためにどんな取り組みができるかのアイデアをまとめます。

約1時間強の時間でしたが、「夏祭り食品ロス0作戦!」「水」「ハンバーグ」「You(食材)はどこからきたの?」と多様なプログラムができあがり、全員でシェア。どのプログラムも身近な話題(テーマ)から子どもたちひとり一人が「食」を自分事とし、自分起点でほんの少しのアクションを継続することが、世界を変えることにつながることが実感できるものになっていたのではないでしょうか。

 

8月19日(土)の午後にはじまり、20日(日)のお昼に終わる正味1日の合宿でしたが、参加者のみなさんは、こどもの森学園の理念を体感した濃密な時間はあっという間だったのではないでしょうか?

 

スタート時はかたかった表情が最後には笑顔で、一体感のある場ができあがっていたのが印象的です。秋には子どもたちに実際にやってもらう共育プログラムづくりがまっていますが、参加したみなさんの表情をみて、すばらしいプログラムができることを確信しました。

共育プログラムがすごく楽しみになった2日間でした。(K.K.)