今年から始まった中学部の音楽。
楽器を沢山演奏したいとのリクエストがありました。
小学生のときは、好きな曲を決め、こちらが簡単にアレンジした楽譜を用意して
楽器を鳴らすという仕組みで行っていました。
中学部では、演奏したい曲を決めるとこまでは同じですが…みんなで曲を聴き、メロディーを確かめ、
曲全体について探る時間があります。まず、みんながメロディーを覚えた後、
合奏の構成がメロディーとリズムとハーモニーで出来ることを、『ビビディバビィディブ』で確かめました。
簡単な曲で、合奏の構成を理解してからチャレンジする曲を、中学部音楽のメンバーで決めました。
みんなが選んだのは、『風になる』と『スターウォーズ』でした。
まず『スターウォーズ』をみんなで聴き、主要なメロディーをとっていきました。この曲の構成は、
転調が繰り返されるという特徴があります。はじめのテーマのメロディーを確認してから、鑑賞をしました。
『この曲で気付いたことある?』と聞くと、全員がそれぞれ曲の構成に気づき
誰ひとり分からないとか恥ずかしいという呟きはなく、自分の感性で曲全体の雰囲気を感じ取れていました。
次からはいよいよ楽器を奏でながら、合奏を作っていきます。
初めは、どんな曲を持ってくるのか。主張だけで好きな曲ばかりでいいのかと思いましたが、
この学校で毎回自分の意見や思ったことを普段から話し合う力を身につけていることを信じてみると。
とことん話あって選んだ曲を音楽の時間にもってきて…みんなで曲を聴いて感想を交わすと、
曲の構成に気づく力や曲を聴こうとする力の基礎が芽生え始めてきました。
普段の学校生活で身につけた力があるからこそ、自分たちが決めた曲がどうやって合奏になっていくのかという
楽譜だけに頼らない合奏を共に作っていく時間をもてるのだと思います。(S.O)