SDGsカードゲームをしました!


中学部では、ワールドオリエンテーションという学びがあります。
その学びでは、自分と世界とのつながりを考え、自分の見えている世界を拡げていき、その世界で生きる上で、どんなことを引き受けられるのかを考える学びです。

その学びに向き合うきっかけとして、2030SDGsカードゲームを体験しました。

初めに、SDGsとは何なのかを説明しながら、ワールドオリエンテーションとのかかわりを説明しました。
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昨年度、学習した気候変動や平和についての学習や、今年度、取り組む命の循環などが、どう関係しているのかなどを確認していきました。

ルールの説明の後は、いよいよカードゲームが始まりました。
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このカードゲームでは、参加している人が地球上の人々だと仮定され、
さまざまなプロジェクトを行いながら、2030年までにみんなで世界をつくっていくことを体感するゲームです。

プロジェクトと行うことで、世界の状況メーター(マグネット)が変化していきます。
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まずは、それぞれのゴールに向かって、プロジェクトを進めていきました。
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ところが、ゲームの前半が終わった202xになったとき、世界が大変な状況に…

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経済が大発展する一方で、環境は壊滅的な状況、人権も尊重されていない世界になってしまいました。

それぞれの人は、お金を集めたり、悠々自適に暮らすことをゴールにしている人が多いのですが、そのゴールカードを改めてみると、「豊かな世界」と書いてあります。
「豊かな世界って、どんな世界だと思う? 豊かな世界になるためには、この状況メーターがどうなっていったらいいと思う?」といった問いかけをして、
みんなに考えてもらいながら後半のゲームをすることになりました。

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「ちょっと、経済に偏りすぎやから、環境と社会をあげよう」
「一人じゃ無理なプロジェクトでも、協力したらできるプロジェクトがあるんじゃない?」などなど、
いろんな声があがり、しだいに環境や社会のプロジェクトも増えていきました。

中には、プロジェクトを実行しようとしたけど、よく考えたら、自分たちが望んでいない方向に世界が動くことがわかり、
プロジェクトの実行を取りやめるケースもでてきました。

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その結果、ゲームが2030年を迎え終了したときには、経済の好調を維持したまま、環境も社会(人権)もそこそこ守られて保障されている世界になり、
多くの人が自分のゴールを達成する結果になりました。

前半と後半の違い、どういうことを考えながらプロジェクトを行っていったか、このゲームをして感じたことなどを出し合い、今回のゲームは終了しました。

「始めは、自分のゴールだけを考えていたけど、途中から世界全体のことをかんがえるようになった」
「自分の目標は達成しても、何もしないのもつまらないし、世界が豊かな状況じゃなくなるのもいやだな~と思った」
「協力したら、一人ではできないことでもできた」
「ゴールに達成するのに、あと一枚足らなかったから、みんなに言えばよかった」

いろんな意見がでました。 今回を気づきを今年度のワールドオリエンテーションの学びにつなげていってほしいと思います。(M.F)