世界の料理 ドイツ連邦共和国


 

3学期の世界の料理はドイツです。

 

事前学習では、まずみんなが思いうかぶドイツのイメージを紙に書いて出し合いました。

ビール、ソーセージ、ジャガイモ、プレッツェルなどの食べ物や、宗教改革、ヒトラー、アウシュビッツ、ベルリンの壁など歴史に関すること、グリム童話、ブレーメンの音楽隊などの文学作品、フリーエネルギー、科学、医学、ベンツ、BMWなど現代の生活に密着したものまでが出てきました。

 

ドイツ連邦共和国は、ヨーロッパのほぼ中央に位置しています。

日本と同じぐらいの面積の国土を持ち、北海道と似た気候で森林やアルプス山脈、ライン川など自然の変化に富んでいます。第二次世界大戦後首都ベルリンが壁で東西に分けられましたが、1989年にその壁が突然こわされ、世界中が驚きました。統一を果たしたドイツは、現在ヨーロッパの政治をリードし、環境先進国としても積極的に取り組んでいます。

 

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ドイツ料理として、今回ケーニヒスベルガー・クロプセ(肉団子のホワイトソースがけ)とシュバルツバルター・キッシュトルテ(黒い森のケーキ)とザッハトルテを作りました。

 

ケーニヒスベルガー・クロプセをつくるグループは、まず肉団子を作ります。担当のMさん、が「玉ねぎは切ったことがない。どうやって切るの?」と言いながら、料理に慣れている人に教わり、慎重に刻んでボールに入れました。ミンチと香辛料を入れてコロコロと器用に両手の平の上で丸く形作っていきます。お鍋にスープを作り、肉団子を入れしばらく煮たあとホワイトソースを作ったフライパンの中にいれて仕上げました。お鍋に残ったスープを味見し、「うまい!」と満足気に味わっています。初めて作った肉団子がスープの中においしそうに並びました。

 

シュバルツバルター・キッシュトルテを作るグループでは、ガナッシュを作る際に、板チョコをスプーンで削ってクルリと丸く形づくろうと試みるのですが、うまく丸まりません。「どうしてかなあ?」

「室温が低いのでチョコが硬いのでは・・・?」 結局、最後にはナイフで削ることにしました。ケーキの台を焼き、横半分に切ってからクリームとさくらんぼを挟み、表面を生クリームとチョコでデコレーションしたら、とってもきれいなケーキができました。「すごい!お店で売ってるケーキみたい!」

 

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ザッハトルテはココア風味のケーキ台を焼き、チョコレートをたっぷりとコーティングしたケーキです。ケーキ作りが得意なKさんがコーティングのチョコレートの作り方を教えてくれたので、そのレシピに沿って作りました。これならコーティング用のチョコレートを買わなくても作ることが出来ます。きれいな照りが出てお店で売られているものに引けをとりません。

 

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みんなでテーブルを囲み、「いただきます!」

ケーニヒスベルガー・クロプセは濃厚なスープですが、ケッパーの酸味が効いてとっても美味。

黒い森のケーキはサクランボと生クリームがふんわりと口の中に広がります。

「肉団子、おいしい!」「ケーキ、売り物みたい!」。ワイワイと食べながら、この日一日の振り返りをし、まとめの冊子の分担を決めました。冊子には「思ったより上手く作れてよかった。」「ドイツ料理のイメージになかったものが作れてよかった。」「ドイツのことを全然知らなかったけど、知ることができて行ってみたくなった!」などの感想がありうれしく思いました。3年生にとっては最後の「世界の料理」。これからもいろいろな国の料理を食べたり作ったりする機会があり、多様な文化に目を向け、関心を広げることができればと願っています。

 

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M.Y