ちょうどよいペースで走ろう!


新年最初のスポーツはランニング! 実は、年末にこんな話をしていました。

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スタッフ「年明けはランニングしようよ!」

子1「え~! いいです、いいです。そんな、頑張らなくても。」

子2「誰も取らない(選択しない)でしょ。」

スタッフ「いや、そういうランニングじゃないんだよ。心地よく走るランニングだよ!」

子ら「んん?」

 

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そして、迎えた新年のランニング1回目。あんなことを言っておきながら、4名の子が選択してくれました。(うれしい!)

 

まずは、今日の活動の趣旨についてスタッフからお話です。

「みんなは心拍数って測ったことがありますか? 実は心拍数がわかると、運動強度というのを計算することができます。これがちょうどいい運動だと、長く楽しく続けられるんだって。だから、今日はそれぞれに適切な運動強度というのを実際に測って動いて、体感してみよう! 心拍数を測ったことがある人~?」

「な~い。」

「おお、そうなんだ! じゃあ、今日測ってみようね。」

 

まずは資料を読んで最大心拍数、安静時心拍数、運動強度などについて、各段落をそれぞれが担当して音読。リレー形式で読んで共有します。

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続いて、心拍数を測りました。

「どこ触ればいいの~? 全然感じない。」

「ああ、ちょっと脈打ってるかも。」

「10秒測ったら何倍するんだっけ? 6倍か。」

「俺だけ少なっ!」

みんなでワイワイと確認しながら進めていきます。

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室内での確認を終えた後は、雪吹きすさぶ中、千里北公園へ。

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到着です!

スタッフ「まずは5分くらい時間を取るので、その間に思いっきり身体を動かして、心拍数がどんな風にあがるのか実験してみよう! まず、ぼくが見本見せるね。」

と言って全速力で走り回るスタッフ。いたずらしようと、茂みに隠れ始める子どもたち(笑)

あっという間に、はあはあ肩で息をするような状態になりました。

スタッフ「すごい! 一気にトクトク早く脈打つようになったよ。そしたら、今度はみんなの番ね。」

 

子「よし、そしたらまずは準備運動しといた方がいいな。」

自主的にストレッチを始める子どもたち。

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後、猛ダッシュ!

「10秒、測って!」

「わかった!」

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「35! おお、すごい上がった!」

「これに6をかけて、計算式に当てはめて…。」

「これは運動強度、高すぎだ。」

「まあ、全力でやったからねえ。」

次第に心拍数と運動強度の感覚が、体感としてもわかってきました。

 

最後は、長距離走にチャレンジ。

「そしたら、今から20分の間、この公園の中を走ってきましょう。終わったら、また同じように心拍数を測って運動強度を計算してみようね。運動強度60~70くらいになることを目標にやってみよう。準備はいい? よーい、スタート!」

散り散りに走り始めた子どもたち。最初はみんな一緒に走っていましたが、次第に別々になりました。

和気藹々と2人で走る女の子たち。

マイペースを貫く男の子。

額に汗してアスリートさながらの男の子。

 

途中、

「あと15分あるよ。どんな感じ?」

と声をかけると、

「自分の気持ちのいいペースで走れるから、こういうのだったら楽しい!」

とのこと。

 

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さて、そろそろ20分が経ちます。子どもたちが帰ってきました。

「10秒、測って!」

「えーっと、あ、俺35! はははっ、実は途中でちょっと休んでたからな(笑)」

「あたし76。」

「あたしも76!あたしたち、歌いながら走ってたよね。」

「俺、105。あれ? いつももっと走ってるんだけどな…。もうちょっと抑えた方がいいってことなのかなあ。」

 

「なんか個性が見えて面白いね(笑) また来週もやるから、そのときは運動強度70に近づけるように意識して走ってみよう。場所はどこか希望があるかい?」

「ここでいい! ここ気持ちいいし。」

「OK。じゃあ、また来週来ようね。」

 

苦しいイメージのランニングを楽しむことができた、充実の時間となりました。

こういう経験を積み重ねて、生涯にわたって運動を楽しむ人になってくれたらいいな、と願っています。

(D.H)