数学マジック:未知数を当てるゲーム


毎週1コマ、共同で学ぶ「数学共同」。

数学を学び始めて、正負の数に関してはトランプを使って理解を深めました。

(その時の様子はこちら)

この日は、担当のアミさんがマジックを披露してくれました!

決まった数の「球」を「はい!」と言いながら右手側か左手側に分けていきます。

例えば右手は2つずつ、左手は1つずつ、掴みます。

 

アミさんはその様子を見ないで声だけ聴いていました。

分け終わると振り向いて、右手に何個・左手に何個あるかを当てます。

 

これが見ていないのに当たるのです!

 

一体なぜか…!?

 

他の人も分ける役をやってみました。

それでも、アミさんはバッチリ当ててしまいます。

 

これには数学的な秘密が隠されています。

 

それを理解するために、種明かしは後にして

今度はカップと球を使って、数字当てにチャレンジします。

赤いシールの貼ってあるカップには決まった数の球を入れ、

緑のシールが貼ってあるカップには異なる決まった数の球を入れます。

 

そのカップが何個ずつあると、合計で球がいくつになるかが2通り分かっている時、

それぞれのカップ1つに何個の球が入っているかを考えます。

2つの場合を式のような形で並べると、見えてくるものがあります。

上と下を比べると緑の中に3つ入っていることがわかり、それがわかると赤の方にいくつ入っているのかも計算することができますね。

 

つまりこれは連立方程式なのです。

この単元は中学2年生で学ぶものですが、実際に目で見て考えてみれば1年生の段階でも理解することができます。

 

最初に行われたマジックも、連立方程式が関係しています。

種が分かったでしょうか?

 

これをきっかけに、簡単な連立方程式の練習をしていきました。

文字式の基本を理解していれば、答えを出すことができます。

→文字入門に関する記事はこちら

 

目で見てやってみて、身体で感じて学ぶ数学共同の時間でした。(J.S.)