第42回教育カフェ・マラソン~川中大輔さん(シチズンシップ共育企画)


第42回の教育カフェマラソンのゲストスピーカーは、シチズンシップ共育企画の川中大輔さんにお話をしていただきました。
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川中さんは、公立中学校に在籍中の頃、学校側から一方的に支配されたり、受験勉強に追われるような画一的な教育方針に疑問を持ち、受験戦争に巻き込まれることのない自由な教育を求めて、関西学院高等部に進学します。

関西学院高等部では、卒業するために卒業論文を提出することが条件とされていたようですが、川中さんは教育改革をテーマに卒業論文を書くなど、教育問題についてとことん追求するようになり、それ故に校長室にまで乗り込んで「この学校をどうするつもりですか?」と迫ったこともあるようです(笑)。
しかし、どれだけ現状の教育問題に声を挙げてもなかなか学校側が対応してくれないことに川中さんを無力感を感じるようになります。
そんな中、中学時代の友人から「それだけのことができるエネルギーがあるなら、一緒に手伝ってくれないか」と声をかけられて、ブレーンヒューマニティーの活動に参加し、不登校の子どもたちと関わるようになります。
ブレーンヒューマニティーでの活動を進めていく中で、川中さんは「あっ、そっか。やったらええんや!」と思い、現状の学校教育や社会に不満があるなら、それに対して不平不満を並べるのではなく、自分たちで実践してそれを実現すること、言わば「要望して委ねて失望する」から「実践で先導して提案する」に発想転換することの大切さを伝えられていました。

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熟議タイムでは、「これをやる意味はあるのか?」と言うテーマで熟議が進められ、「過剰な消費者意識が、要望して委ねて失望するという発想にさせているのではないか」「人に言われてやるのではなく、自分が好きで楽しみながらやる」「大人も子どももお互いに学び合う」などという意見が挙がり、自ら積極的に取り組むことの大切さがひしひしと伝わってきているなあと感じました。

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我々も、現状の社会に不満があるなら、それを自分たちで改善しようとする意識を持って行動しなければなりませんね。(R.F.)

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※この回のグラフィックレコーディング(by Yuri Nakao)

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