第60回教育カフェ・マラソン~髙田浩行さん 障害のある子を育てる福祉専門職(コミュニティ・ソーシャル・ワーカー)~


第60回教育カフェ・マラソンは、髙田浩行さん(コミュニティソーシャルワーカー)のお話でスタート!

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普段は赤い情熱のユニフォームで福祉のお仕事をされている髙田さん。 お話のタイトルは「おおきな存在『見える黒子』」ということです。 一体どういう意味なのでしょうか…

 

福祉のお仕事を望んでいた髙田さんですが、最初は市役所に勤める。 新人の頃カウンターに来た方が、未認定の難病の方で、制度上何もできなくて、それが自分でも他のベテランの人でも同じように何もできなかったということにモヤモヤを感じる。

そんなこともあって、社会福祉協議会への転身を決め、そこから26年。 福祉の分野で活躍されてきました。

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パートナーの方と出会い、結婚し子どもができる。次男ができた時に、”障害”のあることがわかる。 福祉の仕事で障害者とは多く接してきていても、我が子の障害はなかなか受け入れられず、たくさん悩むことに。

いきなり後出しジャンケンをしました。 あいこを出すのと勝つのと負けるのと。実際やってみると、あいこが一番やりやすく、負けるのが一番やりにくい。聞いてみるとみんなの一致しました。 昔から染み付いている何かがある。

障害者だから、という何か染み付いた見方や常識があるのではないか。 ここで、動画で見える黒子の紹介がありました。 髙田さんの次男坊は、学校に入り、最初は先生の介助を受けていろんなことをする。その内クラスメイトがやってくれるようになった。

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見える黒子である先生が、実際に介助をやって、それについて語り、子どもたちにも相談していろんなことに取り組むことで、クラスメイトである子どもたちもいろんなことを学んでいきました。

自分の力だけでは、どうしても乗り越えられない課題のある人も安心して生活できる地域づくりが地域福祉の一番のテーマ。 そこには、見えない縁の下の力持ちというよりかは、見える黒子の存在が必要なのです。 その存在が、いろんな関係性の中で広がり発展していきますね。

 

今回の熟議のテーマは 周りに『見える黒子』の存在を必要としている人はいるか?それはどんな人か? 周りではどんな『見える黒子』が必要か? あなたはどんな『見える黒子』になりたいか? です。

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“普通のおっさん”も黒子を必要とすることがある。固定観念にとらわれず見ていくことも大切。 見える黒子とは、周りを変えていける存在。そして、黒子であることで、相手からいろいろ学んでいける存在ではないか。

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自分の経験からの考えよりも、自分がその立場ならどうしてもらえたら嬉しいか、ということを考えて動くこと。 誰でも見える黒子になれるということを知っておけるといい。 対話を通して髙田さんも刺激を受けたということでした。 ありがとうございました!

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