Manabee共育プログラムAグループ「気持ちに名前をつけてみよう!」


NPO事業として初の試みである、「学び場コーディネーターManabee」

その受講者の方たちによる、共育プログラムを実施しました。

今回はAグループのみなさんによる、ことば共同の学習でした。

以下、受講者の方に報告を書いていただきました!

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Manabee共育プログラム第1回を実施しました!

今年の6月から始まった自己肯定感・自己決定・対話・ESDを実現する学びのコーディネーター養成プログラムManabee。その中で習得したことを活かし、参加メンバー自身で考えたプログラムを子どもたちの前で実施する共育プログラムが始まりました。

記念すべき第1回目は低学年クラスの「ことば共同」。メンバーが出したテーマは「気持ちに名前をつけてみよう」。気持ちを表す言葉は沢山あることを伝え、子どもたちが日常で感じた気持ちを言葉にするワークです。自分の感情を掘り下げ、対話し丁寧に向き合う中で、自分を認められるようになり、それが周りの人を大切にすることに繋がればいいなという思いを込めました。

1か月ほどの準備期間でメールやスカイプで打合せを重ね、具体的な内容が決定したのは1日前!バタバタと本番を迎えました汗。

まずは浦島太郎の寸劇からスタート。浦島太郎・亀・いじめっ子・本当はいじめたくないけどしぶしぶ加わっている子。それぞれの登場人物の気持ちを子どもたちに考えてもらいます。「亀は助かってよかったと思った」「いじめっ子は楽しんでた」子どもたちがそれぞれの役の立場に立って想像します。そこでいじめっ子役のSさんが「いじめっ子はお母さんが病気で亀を持って帰ったら元気になってくれるかなーと思ったんだ」と知られざるストーリーの披露。人の行動の背景に思いを馳せることをさりげなく伝えます。
 

次にそれぞれが最近の出来事で感じたことを書き出すワーク。各テーブルごとに沢山の感情を表すカードを並べ、それらを見ながら自分の気持ちを振り返ります。旅行に行ったこと。ママとラーメンを食べに行ったこと。スケートボードで転んだこと。一つの出来事の中にも沢山の感情を書く子もいて、その時の自分をしっかりと思い出していたようです。メンバーのJさんはカードを1枚ずつ取り上げて「こんな気持ちになるのはどんな時?」と出来事から感情を思い出すのではなく、感情から場面を想像する逆質問。これは子どもたちもとっつきやすかったようで「ハイ!ハイ!」と元気に発言する声が聞こえていました。

 

 

最後にテーブルごとに書いた内容をシェア。うまく書けなかったけどみんなの発表を聞いて自分の気持ちを話し出してくれる子も。どんな感情も大切な自分自身。名前をつけて認めてあげようね。そんな思いが伝わったかな。

 

今回メンバーがそれぞれ仕事を持ちながら、子育てをしながら、全員で協力してプログラムを行うことができました。この実際に子どもたちとプログラムを共有するという経験で見えてきた課題があり、子どもたちと直に触れ合うことで得られた喜びがあります。これらの貴重な機会で得られた財産を今後の学びに繋げて行きたいと思います。(J.O)

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