ビオトープの改修しました


こどもの森学園の校庭にあるビオトープ(池)は、9年前に一人の子どもの発案で作ったものですが、水漏れがひどくなったので、とうとう改修することになりました。

このビオトープは、ブルーシートを底に敷き詰めているのですが、水草の根が伸びてシートを突き破り、そのため水漏れしていました。

そこで、ビオトープを学校教育に取り入れる活動をされている瀬口さんに相談したところ、ベントナイト・シートというものがよいということで、それを敷くことにしました。

 

 

瀬口さんに学校に来てもらい、事前に子どもたちにビオトープの話をしてもらうことになりました。低学年の子どもたちには、はじめに環境の大切さを分かりやすいように紙芝居で見せていただいた後、スライドでいろいろ説明していただきました。

「ビオトープ」という言葉は、ビオ(=生き物)トープ(場所)合わさってできた言葉で、「生き物の棲んでいる場所」という意味。

外来種が侵入したりすると、もとの生態系が崩れてしまい、違ったものになってしまう。人間が勝手に餌を与えたりしてはいけない。生き物が自力で餌を探させる必要があるといったお話や、蝶は種類によって幼虫が食べる葉っぱが違うというお話も。

例えば、アオスジアゲハはクスノキ、ジャコウアゲハはウマノスゲクサ、ツマグロヒョウモンチョウはスミレの仲間しか食べない。学園のビオトープでは、トンボのヤゴがメダカを食べ、メダカが動物性プランクトンを食べ、動物性プランクトンが植物性プランクトンを食べるといった食物連鎖があるといったお話に、子どもたちはうなずいたり、驚いたりしていました。高学年の子どもたちにも別の時間にビオトープのお話をしていただきました。

 

土曜日にビオトープの改修をやることになったので、その週は子どもたちと準備作業をしました。まず、池に棲んでいるメダカを網ですくって、タライに移しました。とても小さな5ミリほどのメダカもしっかり見つけて、すくいました。次に底にがっちりと根を下ろしている睡蓮の根を切り離してから睡蓮をすくい上げ、これも別のタライに移しました。

次の日に池の水を抜いてから、底に貼っていたブルーシートをはがしました。そして、池の縁石をすべて取り除いて準備作業は完了。

 

そして、いよいよ改修日当日となりました。土曜日だったので、子どもたちと保護者や学園スタッフが9時半に集まって、作業を開始。

梅雨時なのにお天気がよくて、暑いくらいの日でした。池の底に土を入れて平らに均してから、その上にベントナイト・シートを敷きました。シートは絨毯のような厚手のもので、池の大きさに合うようにカッターで形を整え、それで池の底と縁を覆いました。底には土を10cmくらいの厚さに敷き、池の縁に沿って段になるよう土を盛り上げました。そこにヤシの繊維でできたネットを敷いて、その上にも土をかぶせました。これは斜面の土が流れ落ちないようにするためのものです。その段の上にみんなで重たい石を運んで、池の周りに敷き並べしました。

その日の作業はこれで終わり、みんなでアイス・キャンディーを食べました。みなさん、おつかれさまでした!!

 

(M.T)