気候変動から見る世界 ~CASA 土田さんのお話~


今日のテーマ&ワールドオリエンテーションの時間は、

地球温暖化や気候変動防止に取り組まれている

地球環境市民会議(CASA)より土田道代さんに来ていただき、お話をうかがいました。

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はじめに温室効果ガスについて。

「ある時・ない時、どうなると思う?」の土田さんの問いかけに

子どもたちからは 「多すぎたら暑くなるねん 」

「ない時は、表面が寒くなる」「マイナス20℃くらい?」

温室効果ガスがあるため、地表が約14℃で生物が快適に生きていくことができるんですね。

今学期のテーマ学習が始まってから、子どもたちの中ではだんだん地球温暖化のことが身近になってきている様子です。

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その後、現在は約1℃の気温上昇がすでにおこっていること、

また2℃の上昇を迎えるまであと30年足らずに迫っているということを

スライドを使ってわかりやすく説明いただきました。

 

そこで世界では地球温暖化を防止し、危険な環境変化のレベルとなる2℃の気温上昇をこえないように、

取り組みをすすめよう!という動きがあることを伝えていただきました。

実は土田さんも、先日ドイツのボンで行われた国連気候変動会議にも参加され帰国されたばかり。

 

国際会議にはどんな人が参加するのか、どのような話し合いをするのかをお話頂きました。

また2015年に採択されたパリ協定のこと。この協定が採択された時は

会場で涙を流す人もいたくらい、とても意味がある協定だったということなど、

会議場の様子も伝えていただきました。

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その後は、「2050年の天気予報」という映像を見ました。

気候変動が進むと、どのように天気が変わっていくのでしょうか。

『真夏日は50日連続』『京都の紅葉の見ごろはクリスマス』

そして、『スーパー台風が日本を直撃し、最大風速は70メートル』

というキャスターの言葉に、子どもたちは「えーっ!」

気候変動の大変な影響が、なんだか現実味をおびて見えてくるようでした。

 

そして、日本はCO2の排出量が世界で5番目に多いこと。

だけど日本では普段の生活で、温暖化が引き起こす変化を感じにくいこと。

CO2の排出国と影響を受けている国が異なっていて、

発展途上国など排出量が少ない国が大きなダメージを受けていること

だからこそ、私たちがCO2を減らしていかないといけないことを知りました。

 

休憩中にはさっそくホールの電気を消して、ブラインドを上げてくれている子たちも!

 

後半はグループワーク。『私たちにできること』

CO2排出を減らすために、毎日の暮らしのなかでどんなことができるのでしょうか。

朝起きて~学校に行き~家に帰るまでに自分が使っているエネルギーを考えてみました。

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子どもたちから出た案は

 

・電気をこまめに消す

・洗濯機を使うときはまとめてする

・水はだしっぱなしにしない

・近いところに行く時は、歩きや自転車でいく(車をできるだけ使わない)

・もっと植物を植える

 

などなど。そして他にも

・食べ物をできるだけ残さない

・戦争をしない

気候変動は環境だけでなく、たくさんの要因とつながっていることが、

子どもたちの中に実感として広がってきているようでした。

 

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土田さんからは最後に「ムリなく我慢なしでこそ続けられる。今までやれていなかったことを、

今日から少しずつやってみて下さい」とメッセージをいただきました。

 

世界や日本のことに目をむけながら、身近にできることって何だろう?

そんなことを考えるきっかけをいただきました。

土田さん、ありがとうございました。(R.T)