こどもが輝くクラスづくり!ファシリテーターキャンプinこどもの森


毎年夏に開催してきた「哲学キャンプ」。

泊まって、語って、つながろう―哲学キャンプ inこどもの森 2013

今年は更に、様々な教育に関わる人たちと一緒に学びを探求したい!ということで「ファシリテーターキャンプ」を開きました!

なんと西は熊本、東は埼玉や神奈川から参加者の方が集まってくださいました。学校の先生、フリースクールのスタッフ、教育に関心のある社会人の方や学生のみなさん。

一泊二日でじっくり学びます。ワークブックや会場の準備はばっちり。

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アイスブレイキング

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1つ目はこどもの森のエッセンス講座

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こどもの森でどんなことを大切にしているかをお伝えした後、「学ぶって何?」というテーマについて熟議をしました。

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出てきたことば。

「こどもの主体性を伸ばすには、大人の成長も大切」

「学ぶとは生きること」

「仲間をみつける。受けいれること。」

「本当に学んだら動きたくなる!!」

 

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休憩も大切にしています。

ゆったりコーナーでくつろぐ人、お菓子やコーヒーを手にリラックス。

保護者の方がお手伝いに来てくれています。

 

2つ目は「子どもが輝く環境づくりと大人の役割」

「子どもはどんな時に輝く?」というペアワークからは「いたずらしてる時!」なんてのも!

お次は熟議、「子どもが輝くためにおとなには何ができるんだろう?」

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「まずは大人が輝かなきゃ」

「仲間との関係づくりができるようなコミュニティが必要で、そのために大人はリラックスしてないとね」

などなどの意見

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3つ目は「自己肯定感はぐくみ講座」

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コミュニケーションをはばむ12のパターンのロールプレイング、能動的な聴き方からスタートしました!

「こどもと大人」の役に分かれて、聴き方のペアワークをします。

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子どもたちの気持ちをくむ能動的な聴き方って難しい!という声がそこらじゅうで聞こえます。そうです。これ、こどもの森の一番初めに受ける研修内容なのですが実践は難しいですね~。

参加者のみなさん、少し疲労の色が見え始めました。

 

4つ目は「協働プロジェクト」

「こどもが輝くクラス」をグループごとにつくり、具体的にイメージし、2日目には自由な形式で発表します。

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各グループ、熱い話し合いが続いています。

アイデアをポストイットへ。ぺたぺたぺた。頭も体もやわらか〜くすることが大切。

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お待ちかね、晩御飯の時間。

こどもの森のシェフが腕を振るって、タイカレー・塩レモンチキン・スープ・サラダなどを作りました。どれもおいし~い!!

そして夜はまだまだ続きます・・・お互いのお仕事や関心についてお話したり、フレネについて話をしたり、熱い話は深夜まで続きました。

2日目の朝。

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協働プロジェクトの続きが始まっています!

午後の発表に向けて、話し合い、準備しています。グループで出てきたアイデアを3つのキーワードにまとめるのですが、考えがなかなかまとまらずに煮詰まっているグループや、どんどん模造紙に考えをまとめているグループ、突如動き出しすごいスピードで準備が追い付いていくグループ、笑顔が絶えないグループ。

話し合いの仕方も、制作の進め方もペースもそれぞれ。

 

お昼ご飯を経ていよいよ発表が始まります!

それぞれの発表を、他の人たちは感想を書きながら聞きます。これは、こどもの森の研究発表会と同じ。

お昼のお手伝いに来てくださった保護者の方と、2年生の子も発表を聞くことになりました。

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それぞれのチーム名もとってもユニーク。

①FLAT・NATURAL・HAPPYはキーワードをそのままグループ名にしました。

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クラスで「何をしよう会」という話し合いを持ち、学ぶ内容を決めます。発表して振り返り、その経緯を漫画で表現していました。それぞれが好きなことを調べ表現し、まとめ、協力していける場を作ります。子どもたちの動的な学びとそれぞれの関心への尊重が大切にされていると感じました。

 

②チームゴロゴロではまとまらない意見を敢えてまとめず、それぞれの言葉のQ&Aで表現。ゴロゴロしながらでも学べるくらい、その子にあった学び方を尊重するのがいいという考え方が共通項であり、キーワードでもありました。 自分らしさを出せるとても安心感に溢れたクラスになりそうな雰囲気を感じました。

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③新幹線は「かがやき」という新幹線があることからチーム名を決めたとのこと。輝くために「お祭り」をすればいい。 お祭りを企画する様子をテンポのいい寸劇で表現していました。

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自分で決める・探求していろんな世界を体験する・発表して振り返る。 楽しい→認められる→失敗を恐れずチャレンジできる。こうして子どもが輝くのだということでした。スタッフ役の人は子どもだけではできなさそうなところだけ「つなぐ」役割をされていて素敵でした。

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④M^M^M(MのM乗のM乗) 今回の参加者も巻き込んだワークショップ形式で発表。

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模造紙に予め準備されたシートにお菓子を食べて気づいてことを付箋に書いてはっていきます。ひとつのお菓子からあらゆる分野に探求の可能性が広がります。Meet(出会う),Melt(とけあう・共有),Mix-up(つくりあげる)のプロセスを体験し、ワクワクしたり自分の視点を培うことにつながっていったりするのだと感じました。

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ふりかえり・シェアに入ります。グループワークの様子をフィードバック。 2日間の学びをまとめ、終わりへと向かいます。

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ふりかえりでは皆さんの表情ががらりと変わって感動するほどでした。グループワークの様子から、スタッフも学んでいました。
「普段は賛同者が得られず苦労してきたけど、全国にこんなに仲間がいると思えた」という嬉しい感想を頂きました。

実は今回のコンセプトは「チーム綿毛」。ここで出会えたそれぞれが種として飛び立って、またそれぞの場所で活動しながら、子どもが輝く学びを大切にできたらと考えています。 また半年後くらいに集まろうと考えています。

 

お互いの勇気になりたくて始めたこのキャンプ。

参加者のみなさんにたくさんの温かい気持ちと勇気を頂きました。(Y.N)