「工作が好きなんだけど、あまり得意じゃない・・・」という5年生の男の子が、「ビー玉迷路でも作ってみようかな~」と言って、3月中旬からつくり始めました。
「初めは、簡単なのからやる。」と、ダンボールを2枚張り合わせたものをつくりました。
できあがると、他の子どもたちが「やらせて!やらせて!」「うわっ!むずっ!」とその作品で遊びはじめました。
みんなの関心も背中を押したのでしょう。2回目は、ダンボールを4枚張り合わせた迷路をつくり、3回目は、ダンボールではなく、木と釘で迷路をつくりました。
のこぎりやくぎを使うも慣れているわけではないので、釘がまがったり、なかなか刺さらなかったり、木が割れたり、指を切ったりと、奮闘しながらつくりました。
木で迷路の道を作る予定でしたが、やっているうちに、釘でも道を作ることや、片方だけ釘で止めた木の道を動かすようにしておくことなど、いろんなことを自分で思いつき、どんどん進化していきました。
完成すると、「やらせて!やらせて!」「すごい、おもしろい!」と大人気になりました。
来週の学習計画では、「ビー玉迷路、作りたい!」という子が二人もあらわれました。
子どもたちを見ていて思うのは、子どもは、ただ「すごい!」と言われるだけでなく、「同じような作品を作ってみたい!」と言われ、実際に自分がやってることをやってくれる人(友達)があらわれたとき、認められたことを強く感じるということです。
もちろん、言われた本人は、認められたとすぐに意識することは難しいです。感じるのは無意識の部分で感じていて、その無意識の部分が満ちてくると、自分でも意識できるようになってくるのだろうと思います。
それは子どもだけでなく、大人もそうだと思います。
こういう一つひとつの積み重ねが、子どもの心に自信をもたらし、成長を後押ししていくのだと思います。