堆肥のお話 ~「本物」との出会い~


 循環型社会を目指すための活動である「菜の花プロジェクト」の活動に参加しています。
 種から育てた菜の花もすっかり大きくなって、蕾もたくさんついています。
 
 菜の花プロジェクトみのおのみなさんのご指導とご協力のもと、菜の花を育てているのですが、いつも「ここの菜の花は一番よく育っている!」と太鼓判を押されていて、子どもたちも菜の花の成長を楽しみにしています。
 今日は、菜の花プロジェクトみのおのメンバーの木村さんから、堆肥のお話を聞きました。
 透明のクリアケースの中に、実際の箕面の山で自然にできている堆肥やてづくりのパネルをもってきてもらって、植物や動物も菌類や微生物に分解されて、また植物の栄養になっていくことを説明してもらいました。
 化学肥料や農薬を使うと、土の中の微生物も死んでしまい、土がどんどん固くなって栄養がなくなっていくお話もしてもらい、土作りの大切さを学ぶことができました。
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 お話の後、菜の花の追肥と堆肥の切り替えしを教えてもらいました。
 子どもたちは、メンバーの方のお話をよく聞いて、楽しそうに作業していました。
 朝早く登校している男の子が、「菜の花の上の水滴が凍っているのに、葉っぱは青々として元気だからすごい!」ということに気がつきました。そのお話をメンバーの小林さんにすると、小林さんが実験のお話をしてくれました。
 「冬の植物は、寒さに耐えるために、糖分というあまみをたくさんたくわえてるんだよ。おじさん、実験してみたけど、普通の水とはちみつを少し入れた水を冷凍庫で凍らせたら、はちみつが入ってる水は凍るのが遅いんだよ。菜の花の葉っぱは、糖分がいっぱいあるから水滴が凍っても元気だし、冬の野菜があまみをもってるのはそのせいなんだよ。」
 ある保護者の方が、「菜の花プロジェクトの方がしてくれたお話を、家でもたくさん話をしていました~。やっぱり、一生懸命活動されている人の言葉って、子どもの心に届くんやなと感じました」と言っていました。
 オランダの教育研究者のリヒテルズ直子さんが、「学びの中で大切なことは、本物との出会いということです。」とおっしゃっていました。その言葉を保護者の方の言葉を聞いたときに思い出し、「本物」のもつ説得力を改めて感じました。
 この学校では、「本物」との出会いの中で、子どもたちは多くのことを学んでいます。