子育てお話し会「好きなことで伸ばす子育て」


1月31日(日)、子育てお話し会「好きなことで伸ばす子育て~北京オリンピック銀メダリストを育てたお母さんのお話~」を開催しました。
講師は沖口比登美さん。
2008年の北京オリンピックに出場した体操の沖口誠選手のお母さんです。
会場は小さなお子さんを持つお母さんを中心に、40名ほどの方が参加されました。
子育てのお話
沖口さんの子育ては「子どもの個性に合わせ、ひたすら見守って育てる」というものでした。
沖口選手は小学生の頃、じっとしていられない子どもでした。
「授業時間はとても長く感じるのに、体操の練習はあっという間に終わる」というほど
体操が大好きな少年でした。
そんな沖口少年も、中3の時「体操をやめようかな」と悩んだ時期があったそうです。
沖口さんは、子どもには悩むだけ悩ませようと、子どものことは子どもに任せました。
そして、沖口少年は体操の道へ進むことを決め、岡山の高校から日本体育大へと進み
ついにはオリンピックに出場、銀メダルを手にしたのでした。
体操の選手なので、怪我は命取りともなりますが、
沖口さんは「彼が選んだ道だから」とひたすら見守っているそうです。
子どものことは子どもに任せる。
親ができることは、環境を整え、子どもの悩む姿も失敗する姿も子どもの成長過程であると受け入れ
ただ見守ることなんだなあと、お話を聞きながら改めて感じました。
その他、沖口さんの言葉から
「(習い事など)一度始めたことはやめさせないという親のやり方は、イジメ」
「(子どもが)できることには手を出さない」
「食も大切。体温が低いと代謝が悪くなる。ことばで冷えるということもある。食にもことばかけにも陰と陽がある」
「真心をこめたすなおなことばかけが大切。ことばが人を変える。想いをすなおに伝える大切さが子育てに必要」
その後、座談会では会場から次々と沖口さんに質問が飛び出しました。
4歳の娘さんのお母さん
「格闘技を習っているが、恐いと言っています。どうしたらいいでしょう」
  →負担になることも本人の経験。あくまで本人に決めさせること。(知らず知らすに親がコントロールしてしまっている)
   自分で自分の道を見つける教育をしてください。
小の娘さんのお母さん
「最近習っていたバイオリンをやめました。もう何もやりたくないと言っています。沖口さんは好きなことをどうやって見つけられたのですか」
  →子どもに情報提供をすること。するしないは本人に任せる。
   人生の中では立ち止まることも大切。必要だから立ち止まっている。親はただ見守っていること。
   「ゆっくり休みなさい」ということばかけも、命令なのでしないこと。
最後に、銀メダルをはじめ、当時の衣装や記念品、賞状などを見せていただき、
銀メダルにもじかに触らせていただいて、大満足のお話し会となりました。