色づくり


前回に続いて、ベニヤ板にペンキで思い思いの絵を描きました。
今回のポイントは「色づくり」。
赤、青、黄色、白の4色のペンキをちょっとずつ混ぜて、いろんな色に変化するのを楽しみました。
「何色をどれぐらい入れたか、覚えといてね~」と、かもちゃん。
「え~、忘れた~」とか、「これぐらい。ストップ!」と、かもちゃんに自分の容器にペンキを入れてもらいながら、子どもたちは色づくりを楽しんでいました。
最初にオレンジ色で四角い形を描いた男の子。その周りにいろんな色の形を加えていきました。
出来上がった作品を前に、かもちゃんが
「どのあたりが一番好き?」と聞くと、男の子は
「オレンジのとこ!」
「ああ~、そうかあ。だからオレンジ色の四角の上からは、色を重ねなかったんだね~」
「この、ベニヤの木目が浮かんで見えるところ、これすごいなあ」
かもちゃんは、ひとつひとつの作品の中の子どもの気持ちに近づきながら、見ていました。
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色を作っている途中で違う遊びに没頭した子がいました。
色を混ぜた容器の表面に、ハケでペンキをぺっぺっと振ると
なんと、容器の中の色水の表面をペンキがコロコロところがっていくのです。
それがなんともおもしろくて、何度も何度もハケをぺっぺっと振って、コロコロっところがしていました。
すごい集中力です。
そんな様子をだまって見守るかもちゃん。
子どもが集中して活動している時、大人はむやみに声をかけないのがよいと、かもちゃんに教えられました。
また、子どもたちが絵を描き終えたとき、私たちは「ああ、書き終わったんやな」と思っただけでしたが
かもちゃんは違いました。
子どもは、自分の判断で描くのを「止めた」と捉えているのです。
「ただ終わった」と「止めた」では、非常に大きな違いがあります。
このような、子どもへのまなざし、理解の仕方ができるってすごい!と、すっかり感心し、勉強になった出来事でした。(あゆ)