万博公園のバイオマス、スターリングエンジン見学


 万博公園に足湯があります。足湯は、里山倶楽部というNPO団体が万博の薪を燃料にしたバイオマスエネルギーを使って、スターリングエンジンというエンジンを使って、お湯を沸かしています。
 自然エネルギーの学習の一環で、里山倶楽部さんの活動現場を見学にいきました。
 
 最初に、森の再生現場を見学しました。木を切り倒した後、どのような植物が育つか、どう森が再生していくのか、観察しているそうです。森の再生するスピードに合わせて、木を燃料として使う分には、空気中の二酸化炭素が増えないという説明をききました。
 昔のくらし、今でもある国や地域のくらしは、自然と調和のとれたものだったんだと改めて感じました。
IMGP5355.jpg
 そのあと、薪づくりの体験をしました。体験するのはおもしろいけど、毎日の生活のためにこの作業をやっていくのは、とても大変なことだと思いました。子どもたちも、一本の薪をつくる苦労がよくわかったと思います。
IMGP5358.jpg  
 薪作りの体験の後は、スターリングエンジンの説明を模型を使った実験を実演してもらいながら聞きました。スターリングという牧師さんが考えたエンジンで、上と下の温度の差による空気の膨張を利用して回転するエンジンだそうです。発明されたのは、200年ほど前ですが、環境にいいエンジンとして注目されているようです。
 帰り際、かえるをたくさんつかまえた生き物好きの子が、かえるを家にもって帰ろうとしました。すると、里山倶楽部の方が、「万博のかえるは、万博のかえる。かえるがいなくなったら、へびが困る。へびがいなくなったら、ヘビを食べる動物が困る。万博の生きものたちが困ってしまう。」という話をしてくれました。その子は、ハッとした顔をして、「もといたところに返してくる!」とカエルを返しにいきました。
 子どもたちは、これからの社会を担っていきます。人間だけが便利さを求めていく生き方ではなく、自然に触れながら、自然と付き合って、地球環境を守っていってくれる人になってほしいと思います。
今日の見学は、子どもたちの成長を後押ししてくれるものとなったと思います。