自分で電気をつくってみよう!


低学年(1~3年)が、テーマ学習「エネルギー」のワークショップ「自分で電気をつくってみよう!」に取り組みました。

教えてくださったのは、いつも高学年や中学生が科学実験でお世話になっている江角さん。

ほぼ4人づつの4斑に各一名のスタッフが援助に入って実験が開始されました。

「みなさんは、先日電気をつくっている場所に見学に出掛けたそうですが、何で電気をつくっていましたか?
「火力!」
「他に何からつくられていましたか?」
「水力!」、 「風!」、 「太陽!」 「原子力!」
「いろんなエネルギーを知ってるね」

「今日は、自分で電気をつくり、そのエネルギーを感じる実験をします」
「これは何か分かるかな?」
「あっ! モーターや!」
「そう、モーターです。モーターは電気で動きますが、
モーターを回してやると、逆に電気が生まれるんだよ! これが発電機です!」
<実験1-1>手回し発電機で、豆電球を点ける
「これから各班に手回し発電機と豆電球を配ります。交代で発電機を回して電気が点くか、各班で実験してみましょう」
「やりたい!」「やりたい!」「ぼくからやる!」
「じゃあ、じゃんけんで順番をきめよう」
「あっ、電球が点いた!」「私も点いた」
「ぼくの方が明るい!」
「こっちの方がもっと明るい」


<実験1-2> 3つの豆電球を同時に点けて、スイッチを入れたり切ったりする
「今度は手回し発電機で、3つの豆電球を点灯させましょう」
⇒(あちこちで)「あっ、一度に3つでも点く!」
「電気が点いたら、スイッチを切ったり入れたりしてごらん」
⇒(スイッチを切ったら)「急に軽く回せるようになった!」
⇒(スイッチを入れたら)「重くなって回しにくい!」
「たくさんの電球には、たくさんのエネルギーが要るんだね」
「30秒間電気を点け続けることができるかな?」
「さあ、やってみよう」、 「とても疲れる! 続けるのは無理!」
「電気をつくり続けると、大変疲れることが分かったね」


<実験2> 手回し発電機で、小さな扇風機を回す
「今度は発電機で、プロペラが回せるか実験してみよう」
⇒「まわったよ!」
⇒「ぶんぶんよく回る!」
⇒「手に当たると痛いから持ちたない!」
「発電機を逆回りさせるとどうなるかな?」
⇒「あっ、逆に回った!」
⇒「回す方向で、電気が流れる向きが変るんだ!」

<実験3> 手回し発電機で、針金に電気を通す
「小さな針金(電気回路の抵抗)に、
発電機の電気を通すとどうなるだろう?」
⇒(抵抗を投げ出して)「熱っ!」、「熱っ!」、
「もう、触りたない!」
「発電機で作った電気のエネルギーが熱に変わったんだね」


<実験4> 太陽光でLED灯を点ける
「ここまでの実験は、発電機を使って電気をつくったけれども、今度は発電機を使わないで、電気をつくる実験です」
「これが太陽電池です。太陽電池は、太陽のエネルギーを直接電気のエネルギーに変えてくれます」(小型の太陽光発電パネルを配布しながら) 「これにLED灯をつないでごらん」
⇒(あちこちで)「本当や、点いた!」「明るい!」

(注)日が陰ったので、殆んどの班は、太陽の代りに電球で発電しました。

<実験5> ロケットをつくる (ゴムのエネルギーの威力の確認)
短い筒と、筒先をカバーするキャップ、そして飛行姿勢を安定させる4枚の尾翼と発射台が全員に配られ、スタッフの支援を受けながら、各人1台のロケットをつくりました。

ワーワーと、繰り返し飛ばしっこする中で、尾翼が飛行姿勢の安定に欠かせないこと、ゴムのエネルギーの伝え方なども分かってきました。

「ゴムでロケットが飛ぶのは、ゴムにエネルギーが蓄えられるからだね。エネルギーは様々に形を変えて蓄えることができるんだよ」

最後に全員そろって一斉にロケットを飛ばしました!   (M.M)