新しく入学した女の子は、手芸が大好きです。 今まで通学していた公立学校では、家庭科の時間は高学年にしかなく、みんなと同じことを、みんなと同じ時間に、みんなと同じペースでやらないといけなかったので、そのことをしんどく思っていたようです。
「自分のペースで、自分の決めたことをやりたい」とご両親と相談し、この学校を選んで入学してくれました。
毎週金曜日に学習計画を一人ひとりたてるのですが、「ぬいぐるみをつくりたい」とのこと。フェルトでくまのぬいぐるみをつくることになりました。
「今日中に完成させたい!」と昼休みも放課後もすごい集中力で作り続け、かわいいくまのぬいぐるみができあがりました。
できあがったときは、とてもうれしそうに、ぬいぐるみをつれて、あちこち紹介して回っていました。
自分がやってみたいと思うことがやれること。それをやりとげたときに感じる達成感。その完成を一緒に喜んでくれて認めてくれる人の存在。それらのことが、子どもたちの成長には、何よりの糧となります。
一つひとつのデキゴトを大切にしながら、これからも子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。