こどもの森には、会員の方がさまざまなイベントや講座を企画する『もりラボ』があります。
今回はもりラボ第二弾として映画の上映会が行われました!当日の様子をお伝えします!
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「遺伝子組み換えルーレット」という2012年にアメリカで制作された映画を観ました。
チャプターごとにコープ自然派の松尾さんより解説があり、硬い内容でも
飽きずに観ることができました。遺伝子組み換え作物(GMO)は、害虫の腸にアタックして
殺虫するような成分を植物体内に生成するようにした作物や、グリホサート
(商品名ラウンドアップ)という除草剤に耐性があるように
遺伝子が組み換えられている作物の事です。
日本では、豆腐や納豆など、数品目しか「遺伝子組み換え」かどうかの表示義務はなく、
多くのサラダ油や液糖の原料である大豆やとうもろこしはGMOだそうです。
アメリカではモンサントとFDAがGMOは安全だと言っているので表示義務がなく、
約20年GMOやGMOを飼料とすると家畜の肉や乳製品が流通してます。
それと時を同じくして、慢性疾患が増えているというデータがあるという事でした。
家畜の飼料になるもの(とうもろこし、大豆、牧草)はGMOが多く、家畜の健康状態も悪化し、
異常出産が増えているようです。非GMO飼料に変えると健康を回復したと紹介されていました。
また、インドや南アフリカでは、綿花やとうもろこしの栽培で
GMO種子・化学肥料・ラウンドアップの使用農家の健康被害が深刻だそうです。
アメリカでは市民運動で、GMO表示の義務化などを進めているそうです。
映画のあと、小麦はGMOはありませんが、枯れた方が収穫しやすいので、
収穫直前に多量のラウンドアップが散布されている、という事もご紹介いただきました。
モンサント(現、バイエル)のGMOの研究者が、
どういう思考過程を経てGMOが広く流通する事に加担したのか?が、気になりました。
善とは何か?美とは何か?深く思索し、その考えをさまざまな人と共有する事が大切です。
知識のない人を騙すようにして、一時的に儲かる事を推進すると、
簡単に地球を破壊する事になると思いました。また、農業を工業と同レベルに
取り扱うのは無理があると思いました。
アメリカではオーガニックの食物でも1.1~1.2倍の価格で売られていて
選ぶ事ができるようですが、日本ではスーパーでの売り場も狭く、値段も高いという
問題もあります。医食同源というぐらいですから、しあわせに健やかに暮らすためには、
安全だとわかっている食べ物を入手する必要があります。
コープ自然派で取り扱っている、オーガニックのおやつとお茶をいただきながら、
ぼーっと買い物しても、安全な食べ物が入手できるような世の中にしたいなと思いました。(N.Y)
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今回は、初めて学園に来られる方、そして在校生や卒業生の保護者も参加されました。
これからも、もりラボを通していろんな方が出会ったり、おとなもこどももやりたいコトを
実現できる場になっていくといいなと思います !