学び場コーディネーターManabeeプログラム’18の2回目”自己決定”


昨年から始まった、「学び場コーディネーター Manabee(マナビー)プログラム」。

こどもの森の学び方、スタッフとしてのあり方などを4日間で4つのテーマ(自己肯定感、自己決定、対話、ESD)について学んでいただき、後半は実際にこどもの森で1コマの学習を担当していただく、共育プログラム作りをしていただきます。

そんな、理論と実践両方を学んでいただけるプログラムです。

 

今回より、昨年の参加者の方のフォローアップを兼ねて、数名の方に講座のファシリテーターとして参加していただいています。

2回目の様子を、昨年の参加者のいっちーさんが書いてくださいました!

写真は昨年のいっちーさん

以下、いっちーさんの報告です。(J.S.)

 

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7月16日 月曜日(海の日)、2018年度のManabeeプログラム第2回目がスタートしました!
第2回目のテーマは「自己決定~子どもが主体的になる~」

前回同様、
NPO法人箕面こどもの森学園の会員で、こどもの森学園の保護者でもあるツヨシさんの司会で始まりました。

全体説明とサポートメンバー紹介のあとは「ハッピータイム」。最近起きたハッピーなことや自己紹介などをひとりずつ話していきます。

皆さんそれぞれ、
多種多様でホットなお話が聞けて良かったです!

今回は21人の参加者が
4つのグループに分かれました。

場の雰囲気が打ち解け合った辺りで副代表理事のあゆさんの自己決定についての話がはじまりました。

外食での例え話を皮切りに
自分で決められることの良さを述べていきます。
自分で決めると
・考える力
・選びとる力
がつきます。

自分がどうしたいか?何が好きか?どうありたいか?
が明瞭なため、

他人に流されずに
「自分の軸で生きる」ことができます。
逆に、
決められるばかりだと
・依存的になり
・思考力が下がり
・反抗的になる

他者との競争、比較、
他者からの評価、つまり
「他人の軸で生きる」ことになってしまいます。

その結果、
本当の自分のことを
見失ってしまいます。

次はさのっちさんです。


こどもの森学園が「自己決定、主体性を育む学習環境」をどのように作っているか、プロセスを紹介してくれました。

「学ぶ場を決める」

「学習する内容を決める」

「学びのペースを決める」

「やりたいことを決める」

「自分の役割を決める」
生徒さんの
入学段階から
最終決定は
その「生徒さん自身」

そして
学習内容、学びのペース、
プロジェクト、役割分担、
すべてにおいて
自分の選択に責任を持ち
主体的に取り組んでいきます。

その際、

「(学習内容や役割等を)
決める」

「計画を立てる」

「実行する」

「振り返る」

「決める」


(繰り返し)

このサイクルを通して
やってみる環境づくり
及び
こどもたちが
自分の人生の
あらゆる選択に
責任を持って
主体的に学ぶ力を
身に付けていきます。
「だれの人生ですか?」

質疑応答の中で飛び出した
あゆさんの言葉が
心に染みました。

5分休憩の後は
グループワークです。

「どうやって自分軸を持って生きるのか?」
「こどもたちが自己決定していける学習環境のデザイン」の2つのテーマについて
各グループごとに
対話を重ねて、アイデアを
模造紙にたくさん
書き記していきました。

参加者一人一人が持つ
背景やエピソード。
それらが後押ししてくれる
各々の考えや想いを
シェアして、聴き手の方は
否定せずに受け止め聴き合い、皆で紡いでいく様子が印象的でした。

各グループごとに
出てきたアイデア等を
全体発表の時間です。

最後、質疑応答の時間では
「実際に現場で生かしていくことがなかなか難しい。」と
心からの気持ちを
勇気を出して開示する方も
居られました。

次回は1泊2日の合宿。
テーマは「対話」と「ESD」。
今回より更に
対話に対話を重ねて、
この猛暑にも負けないくらい熱い2日間になる予感がします。

(I.H.)